オチコミタイ族
コンコン、どうしたの?
「知らない。」「わからない。」
コンコン、どうしたの?何かできることある?
「大丈夫。」ひきつった笑顔での大丈夫。
心の中は、
「助けて~!」「限界~!!!」
と、叫んでいる。
他人からどう見られているか、とても気になり、
少し誰かがこちらを見ようものなら、
「きっとわたしの悪口を言っているに違いない。」と思い込み、
悪口を言われるのはわたしのせいだ(悪口言われてるかどうかわからないのに)
わたしがこんな子だからだ。
わたしが全部悪いんだ。
落ち込む。
コンコン、大丈夫?
「大丈夫。」
コンコン、どうしたの?
「ほっといて、わたしは大丈夫だから。」
わたしは助けられる価値なんてない。
こんなわたしだから。
なんで?
なんで?
なんで?
またまた、落ち込む。
ん?
なんか、おかしい。
これ、ただの思い込みだし、自作自演。
ん?
もしかして、落ち込んでるのは、落ち込みたい???
おおーーー、オチコミタイ族だ!
外からのコンコン、にまったく気づかない、オチコミタイ族。
娘と話してて、できあがったオチコミタイ族。
他人からどう思われているか、だいたい見たらわかると言う娘。
じゃあ、友達があなたのことを
「見たら何考えてるかわかる。」って言ったら、どう思う?と聞いてみた。
すると、
「…いやや。わかるはずない。」
そうやよね、想像はできるけれど、わかるはずはない。
親でも、娘でも。
なのに、「見たらわかる。」ってとても失礼で傲慢なことだね~と話す。
勝手に想像して、
勝手に悪くとって、
勝手に落ち込んでるよね~
それって、もう落ち込むというより、落ち込みたいんだよね~
「わたしはオチコミタイんだから、ほっといて~~~!
おちこみた~~~いっ!!!」
大きい声で言ってみた。
すると娘はケラケラ笑いながら
「やめて~笑い過ぎて涙が出る~!」と言いながら、
笑い過ぎた涙ではない、涙。
「わかった、認めるっ!」
珍しく、認めた。武士みたいに潔く。
そして、
「でも、これからわたしはポジティブ族になる!」
笑
「ポジティブ族、会長!おかあさんは、平社員!」
笑笑
学校をお休みしたある日の会話でした♪