ともだち
ともだち。
なんか、この言葉が苦手で。
わたしはわたしのことがすきではなかった。
わたしなんて、
わたしなんて、
って思っていたから、
ともだちと会う時は、「わたし」でいてはダメだった。
がんばっているわたしでなくてはいけなかった。
いい格好して、
とりつくろって、
わたしは大丈夫、ってフリをする。
ありのままで、いられなかった。
わたしなんて、やもん。ずっと、そう。
だから、会うのにもパワーがいる。
一生懸命がんばらなきゃならない。
逆に言うと、パワーがあるときにしか、会えない。
なんか、変。
それ、ともだち?
と、思ったら、わたしにともだちなんていない、ってなった。
それも全部、こんなわたしのせい。
がんばりが足りないんや。
娘のことで、がんばるのも限界になって。
もーーー、ええわっ!ってなった。
すると、がんばらなあかん鍵がはずれて、
少しずつドアを開いた。
恐る恐る。
こわかった。
めっちゃ、こわかった。
「こんなわたし」やもん。
☆☆☆
そこで気づいた。
あーーー
いてる。
いてる。
いてた。。。
小さい頃からわたしのいいところをみてくれるともだち。
一緒にがんばってくれる、遠くからでもいつも気にしてくれるともだち。
あかんわたしのそばにいてくれるともだち。
気づけばいつも誰かがいてくれた。
こんなわたしのところに。
なんや、そのままでええんや。
がんばってるわたしも、あかんわたしも、全部それでええんや。
あーわたし、ともだち、いてたわ。
ずっとあったのに、気づかなかっただけ。
ない、ない、って思ってた。
ある。
ある。
もう、十分にある。
それもこれも、ぜーんぶ娘が教えてくれた。